【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati
第20章 Until We Meet Again... ※
「・・・お前はいつ、エルヴィンとそんな話をしたんだ」
「訓練兵団の所へ行く直前です。兵長は外出していると聞きました」
ああ、エルヴィンに使いを頼まれた時のことか。
急にミケと一緒に書類をシーナに届けて欲しいと頼まれて不思議に思ってはいた。
そのせいでサクラを訓練兵団まで送ることができなかったから、苛立ちもした。
あの野郎・・・俺抜きでサクラと話す機会をつくるためにしたのか。
自分の知らぬ間に二人がそんな深い話をしていた事に、軽い嫉妬心を覚える。
まさか手は出されてないと思うが・・・
「エルヴィンがどういう風に言ったか知らねぇが」
体を起こし、仰向けに横たわるサクラを見下ろす。
「俺は死なない」
隆起した筋肉。
滑らかな肌。
年齢よりも若く、力強く見えるのはリヴァイが選ばれた人間だからか。
「確かに、俺はエルヴィンの盾になるつもりではある。そうすることで人類が助かるならばな。それは俺に限ったことではなく、調査兵なら誰しも思うことだろう」
「はい・・・」
「だが、それでも俺は死なない」
愛おしそうにサクラの唇を指でなぞり、そっとキスを落とす。