【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati
第20章 Until We Meet Again... ※
ミカサの言葉に、それまでモヤモヤしていた頭の中が晴れていく。
そうだ。
たとえ、自分が調査兵団に入ったとしても、サクラと一緒にいられるとは限らない。
「・・・放せよ」
二の腕を掴んでいた手を振り解き、ミカサから一歩離れた。
自分だって、サクラが帰るまで逃げ回っているのは嫌だ。
どうせなら謝ってしまった方がすっきりする。
腹を括ってミカサと一緒に食堂に入ると、サクラはアルミンと一緒に4人分の席を確保していた。
「エレン、ミカサ!」
「・・・・・・・・・・・・」
何も知らずに笑顔で手を振っているサクラを見て良心が痛む。
昨日の件もだが、朝から一方的に避けてしまっていたことに。
「・・・悪い、遅くなった」
エレンはサクラの向かい側の席に座り、ミカサはエレンの隣に腰を下ろす。
見れば、サクラもアルミンも少しも食事に手をつけていない。
二人を待っていたのは明らかだった。
「これでようやく一緒にご飯が食べられるね 」
「・・・おう」
遅れたことを責めるどころか、明るい声のサクラに気持ちが少し軽くなる。
調査兵団に入ってから2年が経つが、少しも変わっていない。
サクラは、昔のままのサクラだ。
エレンの顔にもようやく笑顔が戻った。