【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati
第20章 Until We Meet Again... ※
いつか、みんなで桜を見に行きたい。
それは人類が巨人から、ウォール・マリアを奪還しなければ叶わない夢だけど・・・
あの美しい薄桃色の景色を一緒に見ることができたら、どんなに幸せだろう。
エレンの隣には、ミカサ。
リヴァイの隣には、自分。
そして、アルミン、ハンジ、エルヴィンも一緒に・・・
「私は誰よりもミカサの幸せを願っているからね。もちろん、エレンとアルミンの幸せも願っているけれど・・・」
ミカサは特別。
同じ血を引いている、というのもあるが・・・
「貴方は、私の大事な人を思い起こさせるから」
そう言うと、ミカサは嬉しそうに微笑んだ。
「私もサクラの幸せを願ってる」
二人の東洋人。
待ち受ける運命は、決して優しくはないかもしれない。
それでも今は互いの幸せを願い、恋の話に花を咲かせるサクラとミカサの足元には、綺麗に皮が剥かれた芋の山があった。