【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati
第20章 Until We Meet Again... ※
あの頃と気持ちは大きく変わってはいない。
今でも鳥のように身を守る術を、ドブネズミのようにしぶとく生きる術を探すために、壁の外へ赴いている。
しかし、あの頃と決定的に違うのは、この目で“壁の外の世界”を見た事。
今、調査兵として自分がなすべき事は、身を守る術やしぶとく生きる術を学ぶ事ではない。
それよりも大事な事があると気がついた。
「調査兵団に入って・・・変わったのは、私自身だと思います」
エルヴィン団長に出会い、“犠牲”の重みを学んだ。
ハンジ分隊長に出会い、“希望”の重みを学んだ。
リヴァイ兵士長に出会い、“愛情”の重みを学んだ。
その全ては、人間が“人間らしく”生きるために、避けては通れないもの、無くてはならないもの。
「私は無知でした。人間が壁外で生きるためにはまず、犠牲になる人間いて、その犠牲のもとに希望が生まれる・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「犠牲になっても良いと思えるのは、未来を守りたいと思えるほどの愛情を抱いているから」
リヴァイは人類に残された大きな希望。
彼のためなら、自分は喜んで犠牲になろう。
そうすることで彼らの未来を守れるのなら。
そして何よりも・・・
リヴァイを愛しているから、彼のためにこの命を捧げることができる。