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【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati

第4章 Geranium


「お前達に感情はあるの?欠落しているのなら、なぜ欠落したの?」

巨人に変化はない。
サクラの言葉を理解していないようだ。
それでも、たんたんと続けた。

「どうすれば、お前達は怒る?どうすれば、お前達は哀しむ?」


そして、最後の言葉は巨人を前にしているとは思えないほど・・・


「お前の、感情はどこ・・・?私に触れることはできる?」


とても慈悲深い声だった。


リヴァイの心臓がドクンと波打つ。

なんだ・・・コイツ・・・


“リヴァイもきっと気がつくと思う。あの子が訓練兵だったころに私が抱いた違和感に・・・”

ハンジ、お前の言う通りだ。
この新兵は・・・

「ありがとう、サクラ」
ハンジは満足そうにサクラの肩を叩いた。
「分隊長・・・すいません、やはり反応は・・・」
「いいのいいの。さぁ、交代だ」
サクラを下がらせ、もう一人の新兵に同じ実験をやるように指示をする。

「君の思っていることをぶちまけてくれていい」
「わ、わかりました」
ネス班所属の新兵は戸惑いながらも頷いた。
そして、深呼吸を数回すると巨人から数メートル離れた場所に立つ。

「おい、クソ野郎!!」

リヴァイの眉が上がった。

「てめぇ、よくも俺のダチを喰いやがったな!!臭ぇ息しやがって、この化け物が!!」

ハンジは、先ほどと同じようにモブリットに記録をとるよう指示し、リヴァイの横にやってきた。
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