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【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati

第20章 Until We Meet Again... ※




「あれ、喧嘩しているの? 珍しいねぇ」


医務室のドアが開き、張り詰める緊迫した空気には不釣り合いなほど明るい声が聞こえてきた。
そして、ひょっこりと姿を現したのは、ボサボサ頭の分隊長。


「ハンジさん・・・」

よくよく見れば整った顔に、ニッコリと笑みを浮かべている。

「気がついたようだね、サクラ。気分はどう?」
「はい、大丈夫です」
そう言ってリヴァイをちらりと見ると、腕組みをして不機嫌そうに俯いている。

ハンジもそのことに気づいていないわけがないだろうが、何も触れなかった。
スタスタとこちらに向かって歩いてくると、リヴァイの肩をポンッと叩く。


「悪いけどサクラと二人っきりにしてくれないかな」

「・・・あ?」

「これからちょっと調べたいことがあるんだ。服を脱いでもらわなければいけないから」

「俺の前で裸になることの、何が問題なんだ。俺も立ち会う」

「リヴァイ、お願い」


それは決して強い口調ではなかった。
口元にはまだ微笑みすら残っていた。

しかし、有無を言わせない圧力を漂わせていた。


「まずは、私とサクラだけで確かめたいことなんだよ」

「・・・ちっ・・・仕方ねぇな」


ハンジとは、長い付き合いだ。
普段は変態野郎と罵ってはいるものの、エルヴィンのようにどこか勝てない部分があるような気がしていた。


「望み通りにしてやる。だが、もし何か問題が見つかれば、絶対に俺に知らせろ」

「はいはい」

「いいか、隠すんじゃねぇぞ」

最後の言葉は、ハンジではなくサクラに。
かなり不機嫌そうにハンジの横を通り過ぎると、ドアをバタンッと乱暴に閉めた。





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