【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati
第19章 Dear My Father... ※
いつから・・・
なぜ・・・
サクラとリヴァイは男女の関係になっていたのだろう。
抱き合いながら、申し訳程度に腰を上下に動かすサクラ。
快感とまではいかないほどの気持ち良さを与えているのだろう。
リヴァイは息を荒げることはせず、愛おしそうにサクラの唇にキスをしている。
「お前の中、あったけぇな・・・」
そう呟いた声は、ペトラが今まで聞いたどのリヴァイの声よりも優しくて。
「ずっとこうしていたい」
「兵長・・・」
密着感によって引き出されるのは、興奮だけではないのかもしれない。
ゆっくりとサクラの腰や太ももを撫でる手や、その瞳を見つめる眼差しは愛情に満ち溢れていた。
「体の奥まで兵長を感じます」
「気持ちいいか?」
「・・・はい」
二人はここにペトラがいることを知らない。
静かで柔らかい風に包まれながら、互いの体温を一つに溶け合わせている。
きっと・・・
サクラは部下として、兵長に性的奉仕をしているわけではない。
リヴァイ兵長は上官として、サクラに強要しているわけではない。
恋人・・・なんだ。
ペトラは悲しくなって唇を噛んだ。