【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati
第18章 Till Death Do Us Part ※
「リヴァイ兵長の精液が・・・結局、全部外に出ちゃうんじゃないかって・・・」
太ももについているものは、もう乾いている。
寝ている間に随分と流れ出てしまったようだ。
「兵長のだから・・・ずっと体の中に入れておきたい」
「サクラ・・・」
驚きで、リヴァイの瞳が大きく開いた。
まったく・・・
どうしてそんなことを簡単に言えるんだ。
苦しいほど愛おしく思えて、リヴァイはギュッとその体を抱きしめた。
「そんなもん、放っておけ。いくらでもまた出してやる」
「兵長・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・うーん・・・なんか、今の発言は微妙ですね」
「・・・俺もそう思った所だ」
牛の乳じゃあるまいし。
可笑しそうに声をあげて笑うサクラが、やっぱり愛しくて。
顔中にキスを落とした。
「もし兵長との子どもが出来たら、どんな子になるんでしょうね」
「さあな」
「あ、でも・・・兵長、子どもがお嫌いですか?」
「あ?」
そこらじゅうを散らかすし、泣き喚く。
綺麗好きで神経質な人間にとっては、子どもは天敵だろう。
しかし、リヴァイは心外だとばかりに眉をひそめた。
「何言ってる。俺は結構子供好きな方だ」
「そうなんですか?」
「意外そうな顔しやがって・・・。地下にいた頃は、死にかけているガキを助けたりしてた」
「・・・・・・・・・・・・」
「兄貴が目の前で殺されて、ションベン漏らしながらピーピー泣いてたガキもいたな」
どうして今、それを思い出したのだろう。
中央憲兵に殺されていた男は、東洋人との混血だった。
そして、銃口が向けられている10歳にも満たない少女。
このガキは絶対に助けなければいけない。
そう感じた。
地上に上がり、不安そうな顔で憲兵の所にいく少女。
その後ろ姿を見送っていると、ふいに強い光を感じて思わず目をそらした。
きっと久しぶりに太陽を浴びたせいだろう。
その時はそう思ったが・・・
今思えば、サクラを見ると感じる眩しさに似ているかもしれない。