【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati
第18章 Till Death Do Us Part ※
どのくらい互いの唇を求め合っただろうか。
ふいにリヴァイが顔を離すと、入り口の方を向いた。
「・・・おい、もう入ってきていいぞ」
「・・・え? あ!」
すっかり忘れていた!
ハンジと一緒に来ていたんだった!
リヴァイの腕の中で、サクラの顔が一瞬にして青ざめる。
キィーっと音を立ててドアが開いたかと思うと、そこには楽しげな顔でハンジが立っていた。
「やあやあ、いいものを見せてもらっちゃったね」
「ハ、ハンジ分隊長!」
すると、祭壇の脇にある納戸のドアが開く。
そして中から調査兵団実行部隊トップが出てきた。
「まったくだ。リヴァイの一世一代の口説き文句、楽しませてもらったぞ」
「ひっ! エ、エルヴィン団長!!」
卒倒しそうになっていると、今度は天窓のガラスが外され、リヴァイに次ぐ実力者の男が飛び降りてくる。
「・・・一部始終を見届けたぞ、リヴァイ」
「ミ、ミケ分隊長まで・・・ど、どうして!?」
もう、何がなんだか分からない。
何故ここに調査兵団の首脳陣が勢揃いしているのか。
「お前ら、ご丁寧にもずっと見ていたのか」
サクラとは対照的に、リヴァイはどこまでも冷静だった。
「手伝ってくれとは頼んだが、覗き見しろとまでは言ってなかったはずだが?」
「してはいけないとも言われていなかったからな」
さすが、エルヴィン。
一枚上手の返しで、リヴァイを黙らせる。
とはいえ、リヴァイもプロポーズを見られたことは大して気にしていないようだった。
どうやら、サクラだけが穴があったら入りたい気持ちでいるようだ。
「こいつらには、ゼラニウムを探すのを手伝ってもらった。まぁ、ハンジは勝手について来たんだがな」
「酷いなあ! サクラを呼んでくる、一番大事な役目を買って出たじゃないか!」
「ああ、そうだったな。悪かった」
上官達のやりとりについていけず、サクラはただ混乱していた。
いったい・・・何が起こっているんだ・・・?
誰か分かりやすく説明して欲しい。