【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati
第16章 Light A Fire In The Heart ※
「や・・・何してるんですか・・・」
「何って、潮を噴くお前なんて珍しいからな・・・味わっておかねぇと」
「し・・・潮・・・?」
見ると、シーツには大きな染みができている。
これ・・・まさか自分が出したものか?
一瞬にして蒸気が出るのではないかというほど赤面し、両手で顔を隠した。
「すみません、すみません!」
「あ? 何故、謝る」
「だって・・・これじゃまるで・・・」
リヴァイの部屋でセックスをし、初めて絶頂を経験した夜。
あまりの気持ち良さに失禁し、ベッドを汚してしまった。
その記憶が蘇って泣きそうになる。
しかも、今回のはその時の比ではないほどの量だ。
「最近は漏らすことなかったのに・・・本当にすいません・・・」
「安心しろ。俺は非常に満足してる」
口の周りについたサクラの愛液を拭いながら、リヴァイはこともなげに言ってのける。
しかし、さすがに疲れたのか、隣にゴロンと横になった。
「汚しても洗濯するのはこの宿の奴らだ、気にするな。クソを漏らしたって黙って片付けてくれる」
「あはは、でもそれは人として終わってますね」
リヴァイらしすぎる言い草に、声をあげて笑った。
「なら時々、こういう所でするのもいいかもしれませんね。掃除や洗濯を気にせずにできる」
「そりゃ構わねぇが・・・」
ふと考え込み、サクラをじっと見つめながら腕を伸ばして抱き寄せる。
「ちょっと気に入らねぇな・・・」
「え?」
ベッドに広がる染み。
これは、サクラが絶頂を迎えた証だ。
掃除のためとはいえ、そう他人に触れさせたくない。