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【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati

第16章 Light A Fire In The Heart ※




「俺は確かにあの女と寝た。だが、それだけだ」


それだけ?
なぜそのような物言いができるのか理解できず、混乱は増すばかり。
体と心は別物、とでも言いたいのか。

「・・・・・・・・・・・・・・」

リヴァイは一瞬、この先を話していいものか悩んだ。
調査兵であるサクラに、団長の私事を明かすべきではない。

しかし・・・何も言わなければサクラは苦しむだろう。


「あの女が、俺を利用するために迫ってきた」
「・・・ロゼがリヴァイ兵長を利用? 何のためですか?」
「・・・エルヴィンに関することだ」

ロゼがエルヴィンを最終的にどうしたいのかは、リヴァイにも分からない。
だが、はっきりしているのは、その目的はエルヴィンを地獄に堕とすということ。

「だが、俺はあの女に利用されたわけじゃない。ただ・・・そういう“行為”をしただけだ」

「もうやめていただけませんか?」

サクラは、とうとう耐えきれなくなったとばかりに言葉を遮った。
そしてようやくリヴァイの方を振り返る。

「・・・ロゼは私の大切な親友です。どうか、“あの女”呼ばわりはしないでください」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「そもそも・・・リヴァイ兵長は、ロゼの目的を知りながら寝たんですよね・・・利用していたのはリヴァイ兵長の方ではないのですか?」
「・・・何が言いたい?」

ジッと自分を見つめる兵士長から目を逸らし、唇を噛む。


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