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【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati

第16章 Light A Fire In The Heart ※






ロゼと寝た・・・?

その言葉の意味が、ただの添い寝だと思うほど子供ではない。


「リヴァイ兵長と・・・ロゼが・・・?」

どんなに腹から絞り出しても、声は途切れ途切れにしか出ず。
それだけ、リヴァイの口から聞かされた事実は衝撃的だった。


「・・・・・・・・・・・・」


自分の親友が・・・リヴァイ兵長と関係を持った・・・?
調査兵団ではなく、憲兵団所属なのに・・・?

兵長は、自分を愛していると言ったのに・・・?


「・・・それ以上、何も聞かねぇのか?」

1メートルの距離を置いて向き合うリヴァイは、淡々としながらも、サクラを気遣っているような声だった。

「・・・それ以上、“何か”あるんですか?」

自分以外の女性・・・しかも、自分の親友とセックスをした。
理由はどうあっても、その事実以上の事を知りたくない。

頭は混乱しているのに、自分でも驚くほど気持ちは冷静だった。

「サクラ」

「・・・・・・・・・・・・」

リヴァイに名前を呼ばれたが、背を向けて返事を拒む。
すると、今度は手を掴まれた。

「おい、サクラ・・・」
「放してください!」

手を振り払いこそしないものの、頑なな態度に流石のリヴァイも口を噤む。
どうすべきかと首を傾げ、眉間にシワを寄せた。

「話を聞け」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「言い訳をするつもりはねぇが、話を聞け」

しかしサクラは振り返らなかったため、リヴァイはしかたなくそのまま続けた。


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