【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati
第16章 Light A Fire In The Heart ※
「・・・兵長・・・?」
しかしリヴァイは振り返らず、じっと親友を睨みつけている。
すると、ロゼはゆっくりと口元に笑みを浮かべた。
「お久しぶりです、リヴァイ兵士長。“あの夜”以来でしょうか」
その笑顔は、とても大人びて美しい。
だが、同時に冷酷だった。
「・・・・・・・・・・・・」
普段、ロゼが見せるものとはあまりにも違うその表情に、サクラは自身の目を疑う。
「お噂は常々・・・なかなかお会いできず、寂しかったです」
リヴァイは舌打ちをすると、ちらりとロゼの後ろにいるエルヴィンへ目を向けた。
しかし、すぐに視線を元に戻す。
「相変わらず、気持ち悪い女だ・・・」
何・・・?
いったい、ロゼとリヴァイ兵長の間に、何があったというの・・・?
妙な胸騒ぎがして、思わずリヴァイの服を掴んだ。
何故、兵長は、私の親友にそんな言い方をするの?
何故、ロゼはそんな冷笑しながら兵長を見ているの?
リヴァイ兵長らしくも、ロゼらしくもない。