【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati
第14章 Blow-job and Heart-job ※
「サクラ!」
「・・・あっ・・・」
肩を掴み、机の脚に押し付ける。
「いったい誰だ!」
「リ・・・リヴァイ兵長・・・?」
サクラは困惑した顔でリヴァイを見上げた。
何故、兵士長が怒っているのか理解できず、恐怖のためか手を震わせている。
「お前にこんな事を仕込んだのは、いったいどこのどいつだ?!」
俺は教えてない。
他の男に教わったというのか!
「あの・・・私はただ兵長に気持ち良くなって頂きたくて・・・」
「質問の答えになってない。まさか、俺の前に他の男のモノを咥えたのか?」
「そ、そんなことをするわけないじゃないですか! 兵長が初めてです!」
「・・・・・・・・・・・・」
あんまりだ、と悲しそうな顔をするサクラを見て、リヴァイの頭が急速に冷えていく。
ああ、まただ・・・
また自分はサクラを責めてしまった。
サクラだって年頃の女だ。
男を悦ばせる手段くらい、知識として持っていてもおかしくない。
「・・・悪い」
頬と唇についてしまった精液を指で拭いてやりながら、リヴァイはすまなそうに呟いた。
「顔を汚しちまったな・・・目に入ってねぇか・・・?」
「・・・はい、大丈夫です」
「それと・・・疑って、悪かった」
「リヴァイ兵長・・・?」
「どうも俺はお前の事になると判断が鈍るし、視野が狭くなる・・・俺はさぞかしお前を傷つけてるんだろうな」
サクラはしばらく黙っていたが、ふとリヴァイを見上げると先ほどまで荒ぶった男の性器を含んでいた口元に、無邪気な笑みを浮かべる。
「私、怒ったリヴァイ兵長を見るの、好きです。普段は滅多に声を荒げることをしませんし、部下に対しても口調は厳しいですが、叱りつけているのも見たことありません」
「・・・・・・・・・・・・」
「それなのに、私の前では余裕が無くなる兵長が・・・すごく愛おしいです」
だから、多少怒鳴られても平気。
ただ、私には貴方しかいないことを信じてもらえないと悲しいけど。