【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati
第14章 Blow-job and Heart-job ※
「本当に可愛いな、サクラちゃんは。素直だし、いじらしい。兵長が夢中になるのも無理ねぇな」
クスクスと笑いながら、頭を撫でてくる。
まるで子供扱いされているようで、リヴァイに撫でられるのと違うな、と思った。
「こんな子に一途に思われて羨ましい限りだ」
「ゲルガー。冗談が過ぎるぞ」
ナナバが少し苛立ったような声を出した。
「サクラは真面目なんだから、からかうんじゃない」
「はいはい。じゃあ、良いコトを教えてあげるよ。娼婦なんか買わなくても欲求不満を解消できる方法。サクラちゃん次第だけどね」
「私次第?」
「リヴァイ兵長のためなら、何でもできる?」
そんなこと、答えるまでもない。
兵長のためならば、どんなことでも耐えられる。
「はい。いったい何をすれば良いのでしょうか?」
「それはね・・・」
人差し指を立ててニヤリと笑うゲルガーに、ナナバはため息を吐きながら冷ややかな視線を送った。
「ゲルガー、あんたって奴は・・・リヴァイに殺されても知らないよ?」
「何言ってる。きっと俺に泣いて感謝するって」
「さあ、どうだかね」
二人の会話の意味が分からず、サクラは首を傾げた。
ただ、歴戦の兵士二人を前に、漠然と嫌な予感がよぎっていた。