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【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati

第14章 Blow-job and Heart-job ※



「最近、リヴァイがイライラしているようだけど、何かあった?」
「何かって・・・」
「例えばケンカとかさ、いろいろあるだろ? あいつはああ見えて、ものすごく単純な男だからね」
「ナナバさん・・・」
ナナバはため息を吐きながら、サクラを見た。
「あれじゃ部下も萎縮してしまうよ。リヴァイと何かあったんなら、私達も協力するから仲直りしてくれないか?」
「・・・・・・・・・・・・」

そう言われても、ケンカなんかしていない。
昨晩だってリヴァイの部屋に泊まったし、今朝もキスをして別れている。

でも、機嫌が悪いことには以前から気がついていた。
いつにも増して神経質そうな顔をしているし、些細なことに苛ついているようだった。

「それが・・・私にも理由が分からないんです」

自分にもし原因があるなら、すぐにでも改める。
しかし、リヴァイは何も言わないし、聞いたとしても教えてくれないだろう。
要するに、取りつく島がないのだ。

「そうか・・・困った奴だね、リヴァイも・・・」

ナナバが腕を組んで考え込むと、それまで黙っていたゲルガーが口を開いた。

「俺はむしろ単純な話だと思うがな」

ニヤリと笑い、サクラの足を指差す。

「確かサクラちゃん、3か月前の遠征で足と肋骨をケガしていたよな?」
「はい、もう完治はしてますが」
「で、最後にリヴァイ兵長とヤったのはいつだ?」
「は?」
唐突すぎる質問にサクラが呆気に取られていると、ナナバが怒ったような声をあげた。
「ゲルガー! なんて事を聞くんだ。サクラ、答える必要はないからね」
「は、はあ・・・」
しかし、ゲルガーはまったく悪びれた様子を見せない。
むしろ当然だとでも言いたげに鼻を鳴らした。

「おそらく、まったくしてねぇだろ? あいつは溜まってんだよ」

「溜まって・・・? リヴァイ兵長が?」

「1か月も女を抱かなきゃ、男は欲求不満になる。人類最強の兵士長様だってそりゃ変わらない」

まさか、兵長に限ってそんなことがあるわけがない。
でも・・・


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