【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati
第13章 Forget Me Not ※
非情なリヴァイの指が、今度は膣口をまさぐった。
そして濡れてもいないその場所に、強引に侵入してくる。
「痛い! やめてっ・・・お願い・・・!!」
「やめて、だと? 何言ってる」
穴を広げるような指の動きに、サクラは立っていられなくなって体重をリヴァイに預けた。
すると、耳元で冷たい声が響く。
「お前の体は俺を受け入れるためにある。もし、他の男がお前の体に侵入しようとすれば・・・」
「ああっ・・・」
指が抜かれ、両腕で強く抱きしめられた。
「俺は躊躇なく、その男を殺すだろう」
怖い・・・!
なぜ、人を殺すなんて言葉を簡単に言うことができるんだ、この人は。
リヴァイはサクラの頬を撫でた。
「あの新兵は早めに死んでおいて正解だった」
「え・・・?」
「お前があの男に特別な感情を抱けば、あいつの辿る運命は一つだけ」
あまりにも冷たいその瞳に、身体中に走る悪寒。
「俺に殺されるしかなかっただろう」
「な・・・!」
「人間に殺されるのは、巨人に喰われるよりも惨めだろうな。だから、あいつは幸運だった」
その言葉は、サクラの中の何かを壊した。
リヴァイの腕を振りほどくと、右手を高く振り上げる。
バシンッ!!
頬を強く叩く音が、静かな森に響いた。
リヴァイの首が激しく捻れる。
「どうして・・・どうしてそんな事が言えるの!」
「・・・・・・・・・・・・」
「死んで幸運・・・? 貴方は異常よ!」
恐怖と怒りで、肩が激しく上下していた。
リヴァイはゆっくりと、そんなサクラの方へ向き直す。
「なんだ・・・ちゃんとできるじゃねぇか」
嫌悪感たっぷりに自分を睨んでくるサクラを、優しい瞳で見つめた。
「怒りを他人にぶつけることがよ」
そうだ、それでいい。
お前の怒りを、暴力という形で吐き出せ。