【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati
第13章 Forget Me Not ※
サクラが寝ている救護室は、廊下を真っ直ぐ行って突き当たりの所。
そこまで来ると、部屋のドアが少し開いていることに気がついた。
「・・・?」
嫌な予感がして急いで中に入ると、誰もいない。
しかし、ベッドのシーツがめくれていた。
「・・・サクラ・・・!」
あの野郎、どこに行った?
「リヴァイ兵長? どうされました?」
背後から医師の声がして、リヴァイは険しい剣幕で振り返った。
「サクラがいねぇぞ! 何で目を離した!」
「み、水を取りに行っただけです! ほんの5分程度です!」
「・・・・・・・・・・・・」
その間に目を覚まし、どこかへ行ったというのか。
いったいどこへ・・・?
まさか、外に出たのか?
「・・・バカ野郎!」
あんなケガしといて動くなんて・・・
俺の目の届かねぇ場所にいくなんて・・・
「もしまたぶっ倒れでもしてたら許さねぇぞ」
妙な不安と胸騒ぎを感じながら、リヴァイは夜の屋外へと飛び出した。