【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati
第12章 Ignite Me
「兵長・・・私が無神経でした。本当にごめんなさい」
サクラはリヴァイの手を抑えると、後ろを向いて向き合った。
「これからはどんなに暑くても下着は外しません。外すのは・・・」
リヴァイにそっと口づけする。
「貴方の目の前だけ・・・そうしますね」
「サクラ・・・」
自分に向けられた屈託のない笑顔を見て、ようやく冷静さを取り戻していく。
その途端、リヴァイはこれ以上ない程気まずそうな顔をしてサクラから離れた。
「ちょっと待て、サクラ・・・今、俺が言ったこと、全部忘れろ」
「え? なぜですか?」
「・・・・・・・・・」
何も言わず逃げるようにベッドの所まで行くと、ストンと座って項垂れる。
「何、青臭ぇこと言ってたんだ、俺は。10代のガキじゃあるまいし・・・」
「兵長・・・?」
「嫌な想いをさせて悪かった。だがまあ・・・乳首を浮きだたせてるのは良くねぇから、気をつけろ」
サクラを誰のオカズにもさせなくない、なんて独占欲の塊じゃねぇか、気持ち悪い。
誰が、何をネタにシコろうが、そいつの勝手だ。
こともあろうに、怒りをサクラにぶつけるなんて間違ってる。
この年にもなって、こんなに余裕の無い愛情しか持てないなんて情けない。