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【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati

第12章 Ignite Me



「訓練もせずに、随分と楽しそうな話をしてるじゃねぇか。余裕だな」
「すいません、すぐに戻ります!」
「いや、その必要はない」

人類最強の威圧感に、兵士達は怯えた目をリヴァイに向ける。


「“元気”が有り余っているようだ、俺が直々に稽古をつけてやる」


「え、リヴァイ兵長が・・・?」

それは願ってもない事だ。
リヴァイが訓練場に姿を現せば、兵士達はこぞって稽古をつけてもらいたがる。
大抵はうざったそうに断っているのだが、まさか兵士長の方から声をかけてもらえるとは。

しかし・・・
明らかに嫌な予感しかしない。


「どうした? 訓練をサボって女の話で盛り上がるほど暇なんだろう。遠慮はしなくていい」
「・・・・・・・・・・・・」

兵士の一人が、ゴクリと喉を鳴らした。

すごく怖いが、すごく嬉しくもある。
こんなことは滅多にないチャンスだ。

「よ、よろしくお願いします!」

「おう。じゃあ、ついて来い」

リヴァイは親指で、訓練場の隅を指差した。

てめぇら全員、地獄に連れて行ってやる。
特にサクラで抜いた奴は、向こう一週間はオナニーする気力が失せるほどシゴいてやる。

簡単に許してもらえるとは思うなよ。




それから夜中まで、リヴァイ兵士長の地獄の特訓は続いた。
全身の筋肉という筋肉にこれ以上ないほどの負荷をかけられ、肺が破裂寸前になるまで走らされた。
少しでも足や手を止めようものなら、リヴァイが剣を喉元に突きつけてくる。

その過酷さは、絶え間無く訓練場から聞こえていた許しを請う声が物語っていた。

そしてリヴァイの目論見通り、可哀想な兵士達は向こう一週間、自慰どころかまともに立てないほどの筋肉痛に悩まされた。



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