【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati
第11章 Hiss And Kiss ※
「じゃあ、寝るか」
「はい」
横になると、ベットがギシリと音をたてた。
リヴァイが左腕を伸ばしたので、頭を乗せる。
そして体を密着させると、おでこにキスを落としてくれた。
兵長の体、温かい・・・
胸に手を置くと、厚い筋肉の下に心臓の鼓動を感じる。
「兵長・・・」
小さな顔だな。
それに凛とした綺麗な顔立ち。
いつまでも見ていたい。
「・・・・・・・・・・・・」
もう寝てしまったのか、胸は規則正しく上下していた。
コチコチと壁時計の秒針の音が響く。
どうしよう、眠れない。
いつもならリヴァイの腕の中で、すぐ眠りに落ちるのに。
友人は今頃、恋人と腰を振っているのかな。
やば・・・想像したら火照ってきた。
リヴァイ兵長・・・
貴方は・・・私を求めてはくれないのですか?
たまらなくなって、サクラはリヴァイの腕から這い出た。
深く眠っているのか、腕にかかっていた重さが無くなったことに気がついていない。
「兵長・・・」
今なら・・・いいかな・・・?
サクラはリヴァイに覆いかぶさると、恐る恐る口元に唇を寄せた。
「兵長・・・大好きです・・・」
そう呟いて、キスをする。
その瞬間だった。
「!!」
寝ていたはずのリヴァイの腕が、突然サクラを抱きしめる。
「リ、リヴァイ兵長・・・! 起きていたんですか?!」
「・・・もっとだ」
「はい?」
「もっとやれ」
それって・・・
やっぱり、キスのことだろうか。
「今度はちゃんと舌を入れろ」
「は・・・はい」
どうしていいか分からないながらも唇を重ね、舌先を入れる。
リヴァイの口内はとろけるほど熱かった。