• テキストサイズ

【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati

第10章 Come To Me, My Love




「リヴァイ! やっと見つけたぞ!」

キラリと光るメガネが、壁と塀の隙間を覗き込んでくる。


「クソメガネ・・・何度邪魔すれば気がすむんだ?」


もう何度目だ? こいつに邪魔されたのは。
リヴァイのこめかみに、青筋がいくつも浮き上がる。


「いくら小柄だからって、こんなところに二人して挟まっているとは思わなかったよ」
「・・・・・・・・・・・・」
リヴァイの渾身の睨みも、ハンジにはまったくきかないようだ。

「あれ、お邪魔だった?」

「・・・ああ、てめぇにしてはよくそこに気がついたな。褒めてやる」

ハンジが見ているというのに、リヴァイはサクラを抱いたまま離そうとしなかった。

「もう出発しないと、遅れるよ! エルヴィンも待っている」
「・・・今日は日が悪い。 別の日にすることはできねぇか?」
「何言っているの! 審議される側ってことを忘れないでよ」


「・・・審議?!」


その言葉に反応したのは、サクラだった。
ハンジはあちゃー、と頭を抱える。
リヴァイはてめぇ、よくも・・・とさらにキツくハンジを睨んだ。


「審議って・・・? どういうことですか?」
「心配するな」
「でも! ということは、これから内地へ?」
そう言われてみれば、リヴァイは遠出用のマントを身につけている。


「・・・この前の壁外遠征の件だ。正式な許可を得ずに行ったから、中央の豚共がわめいてる」


「だ・・・だいじょうぶなんですか?」

「だいじょうぶだよ、サクラ。私とエルヴィンがちゃんと正当性を主張してくるから」

ハンジとエルヴィンが一緒なのか・・・
それを聞いて、少し安心した。

/ 781ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp