【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati
第9章 The Winds Blow For You ※
「・・・確かに、あれは怪しすぎるね・・・」
「まったく・・・鼻の効く奴や、お節介な奴らが仲間だと苦労する」
「え・・・?」
いま、なんて・・・?
「ん? どうした」
「リヴァイ・・・今、私達のこと・・・仲間って・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
リヴァイはハンジの顔を見ながら少し考え、眉を潜めた。
「お前らがそう思ってねぇなら、別に俺は・・・」
「違う! 私達は、仲間なんだね?!」
嬉しそうに顔を蒸気させているハンジに、どうしていいか分からないといった表情を見せる。
「嬉しいなぁ! ようやくリヴァイの口からその言葉が聞けたよ」
他人でもない、部下でもない。
仲間なんだ!
だからリヴァイ、君は私達の命に責任を持たなくていい。
その代わり、居場所を私達の中に見つけて。
ファーランやイザベルと一緒にいた時のような安らぎを感じて。
「お前は本当に変な奴だな、ハンジ」
「仕方ないだろ、調査兵なんだから」
「・・・・・・・・・・・・」
リヴァイは調査兵団のエンブレムが入ったジャケットを羽織ると、胸元の重ね翼の紋章に手を置いた。
「そうだな・・・俺も調査兵だから仕方ない」
お前らみたいな変人野郎と、一緒にいるのも悪くないと思えてしまうのだから。