【リヴァイ】Calmi Cuori Appassionati
第8章 Beneath A Gentle Shower ※
無理矢理だったとはいえ、この身体はすでに別の男性に犯されている。
それでもこの人は・・・
「リヴァイ兵長・・・」
求めてくれるのか。
女性として大切な人に捧げることを許してくれるのか。
穢れたものを誰よりも嫌うのに・・・
「貴方に捧げることができるのなら、これ以上の喜びはありません」
貴方には何度も救われた。
失ったと諦めていた光景を見せてくれた。
いくつもの幸せを与えてくれた。
その桜の花弁が、二人の周りを彩る。
「どうか、私を抱いてください」
「・・・・・・サクラ・・・」
リヴァイは緊張をほぐすようにそっとサクラに口付けると、胸の膨らみにある立体機動用のベルトを外した。
「脱がせてもいいか」
「・・・はい」
シャツのボタンを一つ一つ、丁寧に外してくれる。
強引に引きちぎられたアルバートの時とは大違いだ。
忌まわしい記憶が蘇り、その時に言われた非情な言葉を思い出す。
「あ、あの」
「・・・どうした?」
丁度、背中に手を入れて下着のホックを外していたリヴァイは動きを止め、サクラの顔を見た。
「ガ・・・ガッカリさせてしまわないよう、先に伝えておきます・・・」
「・・・?」
「その・・・私、筋肉がつきすぎていて・・・男みたいだと言われたこともあるほど・・・」
恥じているのか、胸を隠すように手を交差した。
しかしリヴァイは構わずにホックを外すと、手をゆっくりとどけて肌を露わにする。
仰向けになっても筋肉が張って潰れず、ツンと上を向いている乳房。
なるほど、確かにみぞおちから下腹部まで深い筋が刻まれている。
リヴァイは指の腹で鎖骨かから十字をきるように肌をなぞっていく。
「これくらい、兵士をやってたら普通だろ」
いや、むしろ同じ兵士として尊敬する。
女性ながらここまで鍛えあげるのは、並大抵のことではない。