• テキストサイズ

狼と紅い林檎《ジョジョの奇妙な冒険》

第2章 侵入者



「早かったな」

廃墟の庭の方からプロシュートがやってきた。

すでに先に着いており、ホルマジオの隣に立ち、荷台の中を確認した。

子供たちはさらに怯えて荷台の奥に詰め寄った。
 ・・・・
「コイツらが例のガキ共か」

「ああ、間違いねえぜ。トラックを運転してた奴らもクロだった。もちろんとっくに“ぶっ殺した”ぜ」

話は5時間前に遡る……



午前3時頃

暗殺チームは夜中にも関わらず、上からメールを通して任務を課せられた。

いや正直、暗殺となれば夜中に行動することが多いため、夜明け前にメッセージを受け取るのはよくある話でもあった。

しかしそれでも、あまりに急な話でもあった。


『MELONE: È stato emesso un mandato di comparizione d'urgenza.』

『メローネ:緊急招集あり』


メローネより、インターネットを介して皆に知らせ、暗殺チーム一行は、一度アジトに集まった。

ホルマジオが最後に着いて、大きなあくびをしながらソファーに腰をかけた。

「遅っせぇぞホルマジオ」

プロシュートが一言注意した。

「悪い悪い。久しぶりの急な召集だからよお。
てかリゾット、もう仕事終わらせて来たのかよ?」

リーダーのリゾットは組織をかぎ回っている不審な男を始末したばかりだった。

「さっきまで任務だったら、少し休んだ方がいいじゃあねえか?何なら俺たちだけでも」

全く寝ていないことで心配するホルマジオは、意外に優しい。

しかしリゾットは手の平を出して、制するように言う。

「いや、そうはいかない。すでにメローネから聞いたが、今回の任務はかなり妙だ。念のため俺も出る」

依頼書のメッセージを見た張本人のメローネが、もう一度パソコンのファイルを開いた。

読み上げる直前に表情が曇った。


「数十分前に入った情報だが…『サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会』で殺しがあった」


『!』

サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会。

あの『最後の晩餐』があることで有名な場所であり、この場にいる誰もが知っていた。

ミラノにあるから、電車で5時間ほどで行ける。

そして、殺人現場となったのは正確に言えば、そこに隣接する『ドメニコ会修道院』だった。

/ 11ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp