• テキストサイズ

狼と赤い果実《ジョジョの奇妙な冒険》

第3章 お前は誰だ?



確かに、スタンドは本人の精神エネルギーを具現化した現象だ。

その本人の意識が無ければ、スタンドは本人の中にいるはず。

たとえ、眠る前にスタンドを出して遠くへ飛ばしていたとしても、本人と直接リンクしている糸を引っ張って、引きずり込むことも出来る。

※これは公式設定ではないので、あくまで筆者である私個人の推測です。

「で、できるけどよォ…もし許可したら、ま、また好き勝手にやられるんじゃあねェか?」

しかしイルーゾォは乗り気ではなかった。その理由はある。

「そうだぜ。イルーゾォは5階で、ガキ共を鏡の中で監視してたら、子供のようにこてんぱんにやられたんだぜ。もう一度やるってことは、何か確証があんのか?」

「黙ってろフリーサイズ」

イルーゾォの代わりに、ホルマジオがその理由を述べた。

「そうだな。お前が思うのももっともだ。だが、リスクを冒しても、どうしても確認したいことがある」

「確認したいって……」

するとずっと無口だったプロシュートが、口を開いた。

「コイツのスタンド能力が分かるかもしれねェってことだよな?」

リゾットは黙ってうなずいた。

プロシュート本人も、子供の能力については推測まででしか至らなかった。

子供がアルビノの子を連れて、電子機器類が置かれていた2階に移動したこと。

移動する先には必ず、電源の付いた電子機器が置いてあったこと。

それらから考えられる能力は、
・・・・
電子機器を通じて瞬間移動する能力だ。

つまり、
・・・      ・・
電磁波の一種である電波を利用すると考えられる。

そしてリゾットの『メタリカ』は、
・・
磁力を操作する能力だ。つまり……

「最初に俺が疑問に思ったのは、
・・・・・・・・・・・
4階で鉢合わせした時だ」

リゾットは話し始めた。

「プロシュートの言う通り、電子機器を通じて瞬間移動する能力なら、誰も目で追えないほどの超スピードで動けるのであれば、おかしな点が一つだけあった。
・・・・・・・・・・・・
電子機器がないあの場所で、
・・・・・・・・・・・・・・
俺の目の前に姿を現したことだ」

/ 60ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp