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【イケメン戦国】月の兎は冬に焦がれる

第6章 【閑話休題】ゆきとすず



触れ合った肌の熱に、みっともなく期待が高まる。
達した筈の自身がゆるゆると屹立していくのを感じながら、どきどきとその時を待つ。
すずは大きくはあ、と息を吐くと、俺の腹に両手をつき。
持ち上げた腰を、恐ろしくゆっくり落としていく。


そして漸く先端が壺に触れた頃には、期待でだらだらと蜜が零れているのが分かる程だった。
いよいよか、とその先を想像して目を閉じたけれど、つるり、とすずの身は滑り。
意地悪く、幾度となく弄ばれる。



此奴、本当にはじめてなのか?
俺がそう思い込んでいただけで、実は誰かととっくに致した後で、だからこれほど手練手管に長けてるんじゃないのか?
そんな事を考えるだけでじくじくと胸が傷んで、相手の男に当たり散らしたくなるのが、与えられる衝撃で有耶無耶に霧散する。


擦れる度に気が狂う程の快感に襲われ、あーともうーともつかない呻き声を上げていたけれど。
とうとう耐えかねて、口を挟んだ。




「すずっ、お前…焦らすにも程が、あるだろっ…」
「ち、違うの、ゆきぃ…」



すずの涙混じりの声に、どうした事かと身を起こしてみた。
先程まで笑顔だったはずのすずが、ぐずぐずと泣いているのに漸く気づき、狼狽える。
別れが惜しいからって、無理に急ぐこと無かったんだ、と。
今更の後悔に襲われ、背中に手を回し抱き寄せた。



「なんだよ、お前っ…!嫌なら嫌って、」
「うわーん、はいんないのぉお!!」


「…は?」




すずがしゃくりあげながら、俺の肩口で叫ぶ。



「ぎゅーって押し付けてもぬるぬるして、入んないのよぉ…

ね、ゆき、私の身体、おかしいのかな…?
皆こんなのどうやっていれてるのっ…!!」



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