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【イケメン戦国】月の兎は冬に焦がれる
第4章 刹那主義
優しくされたいのか、されたくないのか。
こちらを見て欲しいのか、見られたくないのか。
――だって、本気になったら貴方が困るでしょ?
それは、何を忖度している訳でもなくて。
そう、嫌われるくらいなら、好かれない方がマシで…
つん、と鼻の奥が痛くなり。
視界がぼやけてきたのを、俯いて隠す。
壁があるのに安心しきっていた自分に、漸く気付くなんて。
今更恥じらいが込み上げてきたなんて、何それ馬鹿みたい。
それとも、それだけ私は、本気なのか――
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