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【イケメン戦国】月の兎は冬に焦がれる

第4章 刹那主義







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「ふふ、寝ちゃったの?

幸村ってばほんと、萌えキャラだねぇ」



飲め飲めと注いできた分、注ぎ返していたら先に潰れてしまった幸村。
部屋を見渡すけれど、身体にかけてあげるものは見当たらなかった。
随分安らかな寝息を立てているから、起こすのも忍びない…
だからといってこのまま寝かしておいたら、明日が辛いだろう。


暫く立ってから起こしてあげよう、もしくは誰か男の人が通りかからないかなぁ…


そんな事を考えながら、規則正しい胸の上下を眺めている内。
自分の頭も、船を漕ぎ始めたのに気付く。



(もういいか、この際…一蓮托生、って事で)



夜になっても今の時期は暖かい、風邪を引く事は無いだろう。
硬い床で寝てしまった明日を想像すると怖いけれど…そこは昔とった杵柄という物!
酔い潰れてベッド以外で寝るなんて日常茶飯事、営業マンを舐めてもらっちゃ困る――



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