第4章 刹那主義
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突然、天守に集められたのはいつものメンバー。
何処か楽しげな謙信様、面倒そうに目を細め、胡座をかく幸村。
慣れっこなようで表情に何も出ない佐助くんと、ワクワクが止まらない私…
信玄様はくるり、と皆を見渡すと。
茶目っ気たっぷりの笑顔を浮かべ、口を開いた。
「さて、集まってもらったのは他でもない…
楽しく、かつ身体の鍛えられる余興を考えついた物でね」
「勿体ぶるな、さっさと内容を話せ」
謙信様の鋭いツッコミに、信玄様は芝居がかった素振りで肩を竦め。
私の期待に満ちた視線に気付き、ぱちん、とウインク。
「この城内のどこかに、お宝を隠したんだ」
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信玄様曰く…春日山城内のどこかに宝物を隠した。
屋外には隠していない、廊下・屋根裏・床下の類にはない。
の私室と厠、湯殿の他の、全部屋を探索の対象にする。
二人一組となって探す事。
あちらこちらに、佐助以外の軒猿に罠を仕掛けさせたから十分注意するように――