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【イケメン戦国】月の兎は冬に焦がれる

第15章 行動主義





そんな数々のやり取りを経て、夕暮れ前には加賀湊に降り立っていた。
直江津を出て一日と半分くらいだろうか。
二日かかると言われた日程は、風が味方して随分早まったと、船長さんも驚く程だった。
とは言えじきに夕暮れだ、これ以上旅路を急ぐ必要も無いと言う…
光秀さんと一緒に、加賀の城下町をぶらつく。



知らなかったけれど、直江津はこの時代一番人口が多かったらしい…
確かに活気に溢れ、人波にも溢れていた。
方言っぽいのもガンガン飛び交って、日本人だけのはずなのに多国籍感がすごかった。



そんな町を治める謙信様、すごーい!



…なんて、本人に聞かれたら鼻で笑って流されそうな言葉が浮かび。
また、胸の内をぐりぐりと擽られたものだった──





そして、此処。
加賀も凄く立派な港だ。
加賀百万石のイメージが強すぎるのか、荘厳な雰囲気すら感じられるし。
どこか京都のようにはんなりまったりしている気もする。
行き交う人がにこやかでゆったりしていて、戦国時代らしからぬ治安の良さになんだかほっとする。



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