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【イケメン戦国】月の兎は冬に焦がれる
第11章 現実主義
「一番良い部屋に、一宿する」
謙信様がそれだけ言うと、お爺さんは何も言わずに木札を出した。
それを受け取り、また私の手を引いて謙信様は建物の奥へ奥へと進んでいく…
「謙信様っ、佐助くんは大丈夫なんですよね!?
何もしてませんよねっ…!?」
やっとの思いで振り絞った私の問いかけに、答えが返ってくることは無かった。
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