【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】
第14章 会いたい※微裏
コナンくんに連れられて、阿笠博士の家に辿り着いた…ところで、外から帰って来た沖矢さんに会った。
「○○さん、昨日ぶりですね」
「あー、昨日のこと!ちゃんと謝りたくてすみませんでした!!」
コナンくんがいつの間に二人…という目で見ていて。
「昴さん、よかったら今日○○さん匿ってくれない?」
「へ」
「…どうかされました?」
コナンくんの言葉に、私の顔を見て。
「ぜんっぜん何もないです、大丈夫です!」
昨日の今日で迷惑をかけるわけにはいかなくて。
「○○さん、誰かにつけられてるみたいで。家に帰っても心配だから」
「コナンくん!大丈夫!私平気だから!」
「○○さん、…貴女の恋人が、貴女の命を狙ってる可能性もある。だから…今は俺の言う通りにして」
…あまりにも真剣で。
「阿笠博士んとこ、って思ってたけど…昴さんと知り合いならその方がまだ良いかなと思ったんだけど」
「私は大丈夫ですよ、…○○さん」
「…………わかりました」
ここで私が何を言っても意味がない。
…心配をしてくれてる彼を、これ以上引き止めるのは良くないことだと判断した。
零以外の男の人に。
零以外の人に。
私は助けられている。
自宅にお邪魔して沖矢さんに言われるままお風呂を借りた。
用意されていたのは、昨夜と同じTシャツとコンビニで買って来たであろう新品の下着。
申し訳なさに土下座をしたくなるレベルだった…
「…すみません、お風呂ありがとうございます」
「コンビニですみません、ちゃんとしたものを買うにもサイズ分からなかったので」
「そんなことしていただくわけにはいきません…」
肉じゃが作ったのですが食べますか、と。
「…大丈夫です、お腹すいてないので」
…違う。
肉じゃがは、零の作ったものが食べたいんだ。
そんなこと思ってしまう自分に笑ってしまって。
「何か食べないと体に悪いですよ」
「…じゃあ、少しだけいただきますね」
お酒取ってもらえますか、と。
昨夜きただけの私にウイスキーを取るように言って。
言われたまま取れる私も、どうかと思って…
ふと目に映る灰皿に、彼の顔を見た。
「タバコ、吸われるんですね」
「嗜む程度ですよ」
零と違うところを、見つけた気がした。
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