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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第13章 ミステリートレイン


8号車に乗り込み、早速お茶を淹れた。
園子さんはとても人懐こい人で、私もあっという間に打ち解けた。
女三人はうるせぇなぁ、と毛利先輩が外を見ながらため息をついたけど…少し嬉しそうだった。

「終着駅どこなのかなぁ」
「そういう謎もテンションあがるわよね!」
「…私の好きな人はそういうの、すぐ答え言うから楽しみ甲斐がないですよ」

ネットで調べればすぐわかる、と事前に調べた上に到着した先の観光まで完璧にしそうだなって思えば顔が緩む。

「○○さんも推理オタクが好きなんですか?」
「推理オタクって…まぁ、透さんも探偵ですから…推理オタク、なのかな?」
「イケメンなんですよね?」
「イケメンって…まぁ、……そう、ですね」

…だからあんまり、あんな風に愛想よくされると不安になることだってある。

「先日も女子高生に言い寄られてましたよ」
「流石だなぁ、安室さん」
「そんなにイケメンなんだぁ……」

彼氏いるでしょ、と園子さんが蘭さんに言われて。
外の景色を見ながら、零といつかこういう旅行に行ってみたいと、思ってしまう。
彼氏と発展する方法、を園子さんに尋ねられて私の場合は…

「京極さんっておいくつ?」
「18歳です」
「……ふふ、そっか」

積極的な彼女を持ってると大変だな、と笑ってしまう。
コンコン、と扉がノックされる音がして。

「私が出ますよ」

扉を開けると、誰もいない。
代わりに床に封筒が落ちており…拾って中を開く。

「『おめでとう!あなたは共犯者に選ばれました』…だって」
「あぁ、推理クイズ始まったんだ!」

園子さんがその手紙を覗き込む。

「…えっと?なになに…7号車のB室で被害者役が待っているから、入れ替わって推理クイズを盛り上がってくれって書いてる」
「7号車に行けば良いのかな」
「そういうことだね」

手の込んだ推理クイズだなぁ、と内心思いながら手荷物をまとめて7号車に向かう。
こんな風に同性と旅行なんてしたことがないから、心が浮いていた。





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