【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】
第84章 幸せな我儘 ※裏
口いっぱいに広がる零の味。
ぐちゅぐちゅ、と零から与えられる快感に淫靡な音。
思考がおかしくなる。
気持ち良いだけじゃない。
もっと、もっと、これ以上のものが欲しくなる。
「○○、腰押し付けてきてる。……クリがぷくって膨れ上がって真っ赤で、涎のように蜜が垂れて」
「~~っ、零だって……っ!」
「僕が、どうしたって?」
「んぁぁッ……!?」
零だって、先走りの白濁が口の中にあふれていたのに。
私が反論しようとした瞬間、零の指が蜜口を割いて挿入ってくる。
優しくない、ピンポイントで私が強く感じるところを零の長い指で突いてくる。それだけじゃない。陰核を吸いながら、歯を立てて──
「んんぅぅっ、んぁっ、あっ……!」
「口が休んでますよ」
意地の悪い声。
「○○だけ気持ちよくなるなんて、ずるいですね」
喘ぐだけで精一杯となってしまった私が咥えていた陰茎が抜かれてしまう。
足りなかった酸素を求めるかのように息を吸う私を見下ろすように、零が体を起こした。
「挿れてほしいですか」
スキンを口に咥えた零が、顔を近づけてくる。
「はやく、ちょーだい?」
スキンの外包を口に咥えて、びりっと破く。
零が口元を緩めるのがわかって、恥ずかしくなるけど。
陰茎を密口に添えて、入り口に擦り付ける。挿入ってくる、と思って体を強張らせれば離れてしまうその熱。
「~っ、は、やくシてぇ……ッッ!」
時間がないのは、零なのに。
くすっ、と小さな笑う音が聞こえたかと思えば、体を貫くように熱が挿入ってくる。
「ああああぁぁッッ……!!♡♡」
声が、我慢できない。
朝からこんな声が外に聞こえていたら、なんてほんのわずかな理性がそれを気にしてしまうけど。
「はっ……、可愛い……っ♡ 可愛いっ……!」
乱暴に口付けられて、唇がぴたりを重なる。
舌がまじりあって、指を絡めて両手を繋ぐ。
パンパンっ、と肌がぶつかる音と唾液が交わる音が耳を犯す。
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