【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】
第81章 僕に
自宅に入って、零が玄関で口付けてくる。…ボタンを両手で外していこうとするから…
「れっ、…んっ」
透、と耳元で囁かれたのは…部屋の盗聴器を気にしてだと理解する。理解するけど…
「ここで、スるの…?」
「…いやですか?」
ベッド、と小声で言えば首を横に振られた。
…なんで。
「僕に抱かれてください」
「…っ、… 」
ベッドには行きたいのに。
玄関で下着姿にされて…羞恥に思考を支配される。
「…透さんも、…脱いで?」
「貴女が脱がしてください」
「…っ…ねぇ…盗聴器、…確認してからにしようよ…」
「嫌です」
聞かせてやりたい、と囁く声に首を横に振る。
零の名前を呼んで零を感じたい。
「…一回だけ」
だめか?と胸元にキスをしながら、零が見上げてくる。
自然と上目遣いになるそれに、恥ずかしくて困る。
「とお、る…さん」
早く抱いて、と指の背を咥えながら目を逸らす。
嬉しそうな零の笑顔が、そのまま腹部に下がって…蜜口に口付けられた。
「ンァ…っ」
「凄いですね…、いつもより濡れてる」
「ぁッ…透…っ、お願い…」
蜜口に触れる唇。
もっと欲しいと、壁に背を預けながら蜜口を両手の指で広げる。
「声、出すと外にも聞こえてしまいますよ?」
「…ンァっ、透…っ、無理ぃぃっ…!!」
零の唇が陰核に触れて、ジュッと吸い付いた。
それだけで、腰の力が抜けて…零が笑って支えてきた。
「…ベッド、行きましょうか」
「…っ、…お願い…」
零の名前が呼びたい。
零の耳元で、聞こえるか聞こえないかってくらい小さな声で。
「…ったく…分かりました」
その言葉の後にベッドに運ばれて…
「頭上げて」
「透…っ、さん?」
私に跨いでシャツを脱ぐ。
その姿は、その体は、私を濡らすには十分すぎる。
優しい笑みを浮かべながら、零がぐっとシャツを口の中に押し込んだ。
息苦しいほど。
「ンゥゥぅっっ」
「早く終わらせたいんですよね?」
終わらせたい、んじゃない。
零の名前を呼びたいだけなのに。
「はっ、んぐぅ…!」
「僕が触るとすぐに濡れますし…ほら、もう糸を引いてますよ」
蜜口に指を挿入れて、愛液を絡め零は目の前で見せつけるように指を舐めた。
「挿入れますよ」
下腹部を指で押されて、早く欲しいと頷いた。
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