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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第81章 僕に


「○○姉ちゃんいるの!?」

それから蘭さんの声が聞こえたからなのか、カランカランと開いた扉には、コナンくんがいて。
その顔には安堵の表情。

「会いたかったっ、○○姉ちゃん!!」

何を考えてるのか。
飛びつくように抱きつかれ、咄嗟的に受け止めて抱き上げたけど。

「あー、○○、そろそろ予定の時間では?」

透さんの助け船。
なんの予定もないけれど。

「えー、○○姉ちゃんゲームしようよ!博士から新しいゲーム貰ったんだ!」

絶対ゲームじゃない。
むしろゲームがしたい。

「○○さん、少しだけ付き合ってもらえません?コナンくん、○○さんのこと心配してたから」
「えー…っと」

透さんに目を向ければ、首を横に振られた。
それもそうだ。
当然だ。

「予定が、ごめんなさいっ…また今度ゲームしようね」

じゃっ、と逃げるようにお金を置いてポアロを出たけど。

「…なんっで、ついてくるかな」
「○○姉ちゃんと一緒にいたいからだよ」

にこにこ笑顔で見上げられてるけど、これは人前だからであって…そういうとこ、コナンくんも透さんもそっくりだ。

「えっと、…」
「それで?○○姉ちゃんはどこに行くの?」

どこにって透さんが仕事終わるまでポアロにいるつもりだったから考えてない。

「安室さんとこの後待ち合わせ?」
「うっ」
「僕と二人になるなって言われたの?」
「………んー、…そういうわけじゃないけど」

今は、透さんの立場を悪くするようなことはしたくない。

「観覧車から、○○さんの姿見てなくて…心配した。家にも帰ってないって冲矢さんからも聞いて」
「………ちょっとね、厄介な事に巻き込まれてて」
「組織?」
「まさか」
「○○さんが、僕らと距離を置こうとしてるのは…安室さんに言われたから?」

僕ら。
それは

「私が、決めたことだよ」
「え?」
「…水族館の観覧車、死ぬかと思った。二人に変わらず助けて貰って、またかって思う反面二人がいて私は絶対大丈夫だって思った…でも、…透さんとそのあと話して、透さんが私のことを想ってくれてるのを改めて知って」

頼っていけないと思った、とコナンくんの髪をくしゃっと撫でた。


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