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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第81章 僕に


「…探偵事務所、最近どうだ?」
「ん?相変わらず。変な意味で。コナンくんや先輩はよく事件に巻き込まれてるよ」

休暇をいただいていた期間、起こっていたことを聞いては資料などをまとめていくのが最近の日課。先輩に零とのことを相談したなんて言ったらなんて言われるか。

「零、今度ね、引っ越し終わった後の開いている日、行きたい場所があるから付き合ってね」
「いいけど、どこに?」
「その日は私が運転する」

たまにはサプライズに付き合ってよ、と言えばその宣言している時点でサプライズじゃないと言われて笑われた。
ただの思い付きだった。
零と結婚式がしたい。
真似事でも、ごっこでも構わない。
最近つけていない指輪は…零の指輪と揃えて保管されている。
それは、私があんな状態だったからが理由で。
だから、きっと…大丈夫。
いつ来るかわからない私の計画は、零にとって意味がわからないものだろう。

「○○」

呼ばれてキスをされて抱きしめられた。

「……どんな俺でも、離れないって約束しろよ」
「うん、離れない」

零がバーボンを見せるのが嫌がっていたのは、そういうことなんだと思う。
今更何を不安にと思うことはあるけど。
零の手を握って、その手に口付けた。

「…零が好きだよ」

零の目が細まって…胸倉を掴まれて引き寄せられ乱暴に口付けられた。
舌が絡んで口付けが深い。
応えようとしがみつくように…首に腕を回した。体が擦り合うようで、なんだか…熱が昂りやすい。

「…れ、い…っ、…」
「んっ、…どうした?」
「どうした、じゃない…っ………馬鹿」

分かってる癖に。
キスだけで全身はまた抱かれたいと訴えてる。なんて体だと自分でも思うけど…そんなの零のキスが悪い。
抱かれる時間はないのは分かってるのに…

「車行こうか」

欲まみれの私の視線に、答えてくれるわけはなく。

「シたかったら一人で車の中でシて。…手伝って差し上げますから」

最低な誘いを耳元で囁かれて、耳朶にクチュと舌を挿しこめられ…それだけで体が震えて…軽くイった。

「ヤらしくていい顔」
「…っ、責任取れないときに煽るなぁ…ッ」
「悪い悪い」

軽すぎる謝罪は気持ちがこもってない。
車の鍵を手にして、行きますよ、と言われたから朝から遊ばれたと不満はたっぷりで零と一緒に家を出た。



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