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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第78章 中和剤


私の視線から、零は目を反らした。

「薬漬けにして姦された?」
「ふざけたことを言うな!!」

そんなところだと思った。
あの時みたいに。
沖矢さんに助けてもらったときみたいに。
なのに、零はそう言ってくるから…なのに、すごく傷ついてるから。

「…ねぇ、なにが私に起こったの」

憶測で話したら、零を傷つける。
それが分かったから…零の言葉を待つ。
零は私の手首を柵と結ぶタオルを外してキスをしてきた。

「零?」
「…体、おかしくなったらすぐに言って」

零の手が服を脱がしていく。

「…可愛い下着。俺のため?」

そう、優しく言うから。

「…………さっき、零に抱かれたくて新しく買ったの、思い出した。でも…いつの話か分かんない」
「病院の帰りに、俺に抱かれたくて…俺のことを考えて、下着を買って部屋で待ってたんだな」
「…脱がしやすいように、シャツにしたの」

零の言葉に続けて

「シャワー浴びて。香水をつけて」

そう、あの日。

「ノックがした」

あの日、零の家で。零に抱いてもらえると思って。でも、帰りが遅くて。

「……ベルモット、さんが、…いた?」
「…ああ」

私自身の記憶じゃないような変な感覚。

「…ジンとベルモットに連れられて、お前は倉庫に試作品のモルモットにされた」

……ああ。

「私…喋ってないよ、零のこと…なにも」
「わかってる、疑ってない」
「………零、私…」
「ああ、誰にも抱かれてない」

あの時、誰でもいいから抱いてほしかった。
あの時
あの時

「…っ…零、ごめん…」

思い出すより先に、体のほうが先だった。
零を押し倒すようにしがみついてキスをして…

「だめ、だっ!」

顔を反らして逆転し押し倒される。

「お前はなににも誰にも抱かれていない。代わりに、その薬が体に残っている限り、性依存になりかねない…薬を飲まないと」
「…んぅ…ッ、でも、でも…」
「抱きたいのは俺だってそうだ…!」
「イきたい…イきたい、イきたいよ…っ」

泣いた。
泣いて、辛くて。
快感がもっと欲しい。
壊してほしい。

「でも、○○の今は…誰でもいいから、抱かれたい、そういう顔してる」

ああ、そうだ。
誰でもいい。
なんでもいい。

膣内をかき混ぜてぐちゃぐちゃにシてほしい。



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