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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第78章 中和剤


「んっ…あっ」
「○○?」

部屋に戻ってきた零が何してる、と布団をめくって。

「やっ…見て…零っ…れい!」
「ッ…やめろ!!」

イきそうなのだと指の動きを速くすれば、クる、と喉を反らした直前に指を抜かれて押さえつけられた。

「や、だぁっ…イきたい、イきたいぃ…!!」
「○○…っ…」

泣きじゃくる。
こんなの、初めてだ。

「○○…頼むから…俺に抱かれるまで、我慢して」

子宮が、疼く。
熱くて熱くて熱くて

「○○…安定剤、追加してもらうからこのまま俺に抱き着いてて」

愛液で濡れた手が零のシャツを汚すことも、気にしない。
零が医者を呼んで、拘束するかしないかの話をして…自分が見張っているから、と零が言った。
冷静になった時の私が、拘束された自分に対して負の感情を抱くと分かっているから。

安定剤にて落ち着いた体は、零にしがみつく力も緩まってまたぼんやりとなる視界に目を瞑る。
翌朝、風見さんの声が聞こえて、零と話していた。
ぼやける視界の中、零の顔が少しだけ明るくなった。



中和剤を2時間に1本。
それを繰り返し、一日かけて打った。
よくわからない体の熱は冷めて零がその様子に心底安心したような笑みを浮かべた。

「零…、お風呂入りたい」
「余裕がでてきたな。…まぁ、体拭いていただけだしシャワー浴びてもいいか聞いてくるよ」
「それから」
「ん?」
「それが終わったら、私に何が起こってるのか教えてほしい」

わかった、と頷いて零が病室を出ていく。
変な感覚。
そして、夢の中で何度も注射を打たれていたのは恐らく夢じゃない。
そう思ったのは自分の両腕にできている青あざ。

また零の足を引っ張っている。
風見さんにも。

でも何が起こったのか忘れてしまっていることが問題で。
どこか他人事のようにまた誰かに姦されてでもしたのだろうか、なんて思って。

「……零」
「どうした?」
「うわっ…戻ってきてた」
「人の顔見てその反応はなんだ」

頬を思い切り抓られて、痛い痛いと暴れて涙目で見上げれば抱きしめられた。

「…風呂、シャワーならいいって」
「ほんと?」
「俺も行くか?」
「……来なくていい」
「冗談」

綺麗になっておいで、と子供に言うような優しい口調と…とても甘い声音に頷いた。



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