【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】
第77章 後悔(降谷視点)
「風見」
電話をかければ、すぐに出る声。
「○○を警察病院に連れて行く」
『一体何が』
「組織が僕の部屋に入った際に、○○がいた。大量に薬を摂取させられているようだから…すぐにでも調べられるよう用意を」
『わかりました。…降谷さんは』
「僕はなにもされていない」
『大丈夫ですか』
「…っ…○○が壊れてる」
『……いつでも迎えられる準備を整えます。万が一を考えて隔離病棟が使えるかも』
「頼む」
僕は大丈夫だ。なにもされていない。
どうして僕じゃない。
どうして○○なんだ。
病院の駐車場に着けば、その目には変わらず何も映していなくて。
「○○、僕をみて」
頬に触れて己の額と○○の額を合わせた。
「○○」
頼む。
「○○」
目を合わせてくれ。
「俺を見て、○○」
その目に映して。
「頼むから」
いつものように笑って。
「愛してる」
零と呼んで。
「○○」
抱き合うって約束した。
「○○」
その目に俺を映して。
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