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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第74章 療養期間


「あいつに、何か言われたんだよな」

あの時…

「いらないならお前を渡せと、…」
「…それはっ、…あの人が、挑発しただけで本気じゃないと思う…」
「………本気じゃないと、本気で思ったのか?」

キスをしながら、零が…

「…そういう鈍いとこ、たまに本気で不安になる」

困ったように、笑った。

「……それで?赤井には抱かれたんだよな」
「どうして抱かれた前提でのお話なのでしょうか」
「誤魔化せると思ってるならこのまま全治二週間から延ばしてやっても良いけど」
「それは流石に人としてダメだと思います…」
「いつ抱かれた?」
「それはちょっと」
「○○の様子から見て、その前からだと思ったけど」
「ヤってない…っ」

だから、余裕のある零にはバレるって…

「……今は何もしないでやるけど、完治したら覚えとけ」

全部体に聞いてやる、と言われて…

「それに、言ったよな?…次に誰かに抱かれたら監禁するって」

ちょうど良い機会だと、零が笑う。
…何も、よくない。

「嫌ってくらい、俺のものだって体に覚えさせてやる」
「…っ…そんなの、…知ってる…」

キスをしながら零が腰を少しだけ動かすから…繋がっていたことを、思い出す。
…零との行為は、体が一つになる感覚。
だから…

「もう二度と……零を失うかもなんて思わせないで…」

弱気な零は、苦手だと…
もう一度言えば、小さく笑って抱きしめられた。

「悪かった…」

怖かったんだ。
…警察を辞めた理由。
それは、みんなの死を受け入れられなかった私の弱さだけど。
それはいまも続いてる。
貴方がいないと生きていけない。

「…零…お願いだから、……生きて」

私と、じゃなくて良い。

「…馬鹿。お前と生きたい」

私の心を読むような零に、嬉しく思う。

「零…大好き…」

あなたがいれば、それで良い。


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