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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第74章 療養期間


陰茎を抜こうとする零に首を振って服を掴んだ。

「…もう少し、このままが良い…」
「無理させてごめんな…」

ううん、と首を横に振って。

「……でも、しばらくはもうシないでね」
「安静、だよな……本当、悪かった」
「あーやーまーるーなっ」

何度も謝りそうな零に、少し胸が締め付けられる。
…零の頬を両手で挟んで見つめる。

「……謝ってほしいのは、…今シたことじゃない…」

ベッドの中でなら、と言ったのは…繋がって熱を感じていれば、不安が少なくなることを知っていたから。

「…ごめん……赤井さんとは、確かに繋がってる…」
「…あぁ」

今更否定しても、きっと意味はない。

「連絡先は知らない…なんなら、携帯見ても良いし…履歴を確認しても良い」

私が連絡をとってるのは、沖矢さんで。
そして、…通信機がある強み。
ここまできて隠し事、と言われても…それ以外に選択肢は思いつかなかった。
それに…赤井さんだって、それがあるから私との関係を零に匂わせたのだろうし。

「…ノックリストが盗まれた時に…零の車を追いかけるように走る赤井さんを見かけた」

零の顔を、見て話すことはできなくて。

「零が…忘れろって…私の中から消せって言うから……警察病院で…キュラソーを見張っていた赤井さんを見つけて……それから、観覧車まで一緒にいた」
「じゃあ、お前はFBIと俺がいた倉庫に」
「倉庫には、行ってない……赤井さんは私に戻ってくると行ったから…待てた」

信じたのか、と言われて…頷いた。
零は、信じられないと言うような声音で…
分かってる。
零にとって…ヒロくんを助けなかった相手だと。
だから、信じるのはできないのだと…分かってる。

「……それからは、零が知ってる通りだよ」

はぁっ、と深い深い溜息交じりの深呼吸。

「…悪かった、あんなこと言って。余裕がなかったのと……お前に変に気負わせたくなかったんだけど、逆効果だったな」

優しいキスが降り注ぐ。
…やっと、零が戻ってきた。
そんな気がした。

「あの、…零…?」
「お前があいつと連絡とってることは疑ってる、前にもそう言っただろ…?だけど、その連絡を取らせた理由が俺だと……情けないな」

…零以外のことで私が赤井さんを頼ることはないと思う。
だってそれは…零がいるから。


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