【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】
第73章 同じ気持ち※裏
お風呂から上がった零が、私が待つベッドに座る。
向き合って零が頬を撫でて…ゆっくりと、キスをした。
「…○○、体本当に大丈夫か?」
首筋にキスをしながら、濡れた髪が肌に当たる。
「大丈夫だよ…?」
「…そっか」
良かった、と言いながら首筋に緩く吸い付いて…痕が残るか残らないかくらいの強さ。
…なんで、いつもみたいに…してくれないんだろう。
「ところで、風呂入った?」
くす、と小さく零が笑って。
「ごめん…っ、すぐ入ってく」
入らなくて良い、と零が肩を押して覆い被さるように…見つめてくる。
「大丈夫、体なら寝てる間に拭いたし」
「……誰が」
「俺が」
そういうのは看護師さんがされるものでは…?なんて、言い返したくても、…少しでも甘い雰囲気になったことに、安心してしまう気持ちの方が勝ってしまう。
「安静、って…どこまでならシていいんだろうな」
「っ…や、…!」
どこまで。どこまで?
首筋を舐められながら、ゆっくりとシャツをめくられる。
「…痛かったらすぐやめるから」
待って。待って。
背中に手が回り、ホックを片手で外された。
私の反応を伺いながら、ゆっくり優しく胸に当てられた手が、乳房の形を確かめるような触り方。
「…っ、や、…」
眠気に任せて寝てなんていないで、シャワーくらい浴びればよかった。
拭いたと言われても…心許ない。
「○○…乳首、勃ってる」
舐めていい?と上目遣いになって…私に訊いてくる。
シャワー浴びていないからという前提として、嫌だと首を横に振れば…傷ついたような顔をされる。
わかった、と呆気なく引き下がったかと思えば下半身を隠す布をすべて脱がされて。
「れい…っ、あの…さすがに、その…っ」
安静と言われた即日にセックスは流石にやめた方がと焦る。
「…俺に触られると何か不都合があるのか?」
「っ… 零…違う…っ」
「それなら触らせて」
「…っ…でも…」
「なに?」
…怖いよ。
優しいのに、優しくない。
少し強張って零の肩に力を込めると、体に痛みが走る。
…っ…怖い。
零とこのままセックスすることが、怖い。
「力抜いて。痛くしないから」
抵抗する方が痛いと、零が言いながら…蜜口に口付けをされた。
我ながら体が単純だなと思う。
怖いのに、零から与えられるその感覚には…すぐに濡れる。
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