【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】
第69章 油断※裏
目が覚めて。
隣に裸で寝る男をみて…真っ先に思い浮かんだのは零の顔だった。
起きる様子がない相手の腕から抜け出し、シャワーを浴びて朝食を作る。
…久しぶりに、二人分。相手は零じゃないけれど。
それでも変わらず零のお弁当をあわせて作る。
今日は探偵事務所に行く日だから、先輩達の分がないので…残ったおかずを朝食に回せた。
「…赤井さん、起きてください」
「ん……なんだ」
「私の家です、私のベッドです…仕事行くので、シャワー浴びて出て行ってもらえないかなぁと」
「あぁ…そうか」
唇に指をなぞられて…戸惑っていたら、キスをされた。
…なん、なんだ。固まっていればベッドに引きずり込まれて、深く深くキスをする。
…なんなんだ。
胸を揉まれて…朝の生理現象も相まってるのか、勃起した陰茎を腹部に擦り付けられて…
「抱かれたいか?」
「…朝から、…元気ですね」
「キスだけでここまで濡れている君に言われたくはないな」
何、してるんだろう。
…気持ち良すぎて、よく分からない。
四つん這いにされて昨日とは打って変わって激しい行為。
喘ぐ声が我慢できずにいれば、口の中に赤井さんの指を入れられて、唾液が溢れる。
何してるんだろう。
零に抱かれたかったはずなのに。
…抱かれてはいけない相手に、また朝から抱かれていた。
行為を終えて、時計を見て過ぎた時間に溜息をつくしかなかった。
…早起きの癖がついて本当に良かったと思う。
赤井さんにシャワー浴びるように言っただけなのに、なぜか二人で入ってる。
…沖矢さんでいるときは、…こんな風に首元を晒すことも…シャワーを浴びるなんてことも、シたことがなかったし。
なんで、この人は…
いただきます、とシャワー浴びて向き合うように座って朝食を食べる。
「…あの、ありがとうございました……一応、お礼言っておきます」
盗聴器のこと、…欲求不満で結果相手してもらったこと。
…セフレ、というわけでもないと思ってるけど…いや、では何だと言われると困るけど…相手してもらったおかげで、正直随分体が楽になっていた。
「相変わらず…おかしなことを言うな、君は」
抱き合ったことに関してはお礼を言われることはしていない、と赤井さんは言うけど…
「潮噴きする君は、普段と違って可愛かったな」
…なに、言ってるんだって。
顔がありえないくらい熱くなる。
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