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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第68章 忍び寄る影


「安室さんありがとうございます!!」

助かったぁっ、と安心して笑う梓さん。
こんにちは、と透さんの後ろから顔を出せば嬉しそうに迎えられた。

「○○さん、今日早いですね」
「うん、先輩が用事あるみたいで早めに終わらせてもらった」
「じゃあ、二人のせっかくのデート邪魔しちゃいましたね、ごめんなさい」
「ううんううん!全然平気。梓さんの焦ってる声、可愛かったから」

いいもの聞かせてもらいました、と笑って言えば透さんからセクハラみたいですね、とからかわれて。

「…それより、○○はここでのんびりしてて良いんですか?」

それは、公安の方の仕事をしろと言う意味。
…にっこり笑う透さんから目をそらす。

「梓さん、私もクリームソーダ飲みたい」
「かしこまりましたっ!」

軽く頭を小突かれて、透さんを見上げたら…降谷さんの目つき。
…あー、……キスしたい。
そしてその視線に気づかれて、デコピンされた。

「痛い」
「クリームソーダ、飲んだら帰ってくださいね」

仕事に行ってくださいね、と笑顔に書いてある。

「…はーい」
「ふふ、二人が仲良いと落ち着きますね」
「梓さん、私は今透さんにDVを受けてるところです」
「デコピンがDVだとは、大きく出ましたね」
「痛かった」
「はいはい、それは良かったですね」

良いわけあるか、と顔を合わせて…また笑う。

「ご馳走さま、お邪魔しました」
「またいらしてくださいね」
「喜んで。今度は透さんのいない日に来ます」

すぐ追い出すから、と言えば二人が笑って。
じゃあね、とお店の扉を開こうとしたら勢いよく開いて…透さんが私の肩を掴んで、引き戻す。

「大丈夫ですか?」
「…びっくりした」

肩を支えられて、扉を乱暴に開けた相手を見た。

「あ、あの…っ!」

男の人が近づいて来て、咄嗟に透さんが前に立つけど…狙われてるの貴方だって自覚はないのか。

「なにか?」

あのっ、と透さんの肩を掴む男の人。
…ふわっ、と香る…食べ物の良い匂い。

「安室さん!!」

カランカラン、と勢いよく開いた先に、コナンくん。
扉…もっと大事に扱わないと壊れちゃうよ、なんて。


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