【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】
第67章 言えない不安
シャワーからあがった零に、軽くと用意した食事を食卓に並べてたのに。
腰にタオルを巻いた姿で現れて、抱きしめてくる。
「…どうしたの?」
「○○不足」
何言ってるの、と笑いながら零の手に重ねる。
「手伝えることある?…戻るなら一緒に行くよ」
「大丈夫。○○といたらそれどころじゃなくなるから」
「……ばーか」
赤井の件だから、と言われたら私はそれ以上手伝うことができなくて。
「…明日、本庁に朝一で来て」
「零は」
「いるよ」
大事な話があるから、と言う声音は降谷さんなのに…
首元にキスを落としてくる。
「…零、まだ時間あるなら…んっ、ご飯食べて?」
「○○の料理はもちろん嬉しいけど…今足りないのはこっち」
肩や首の後ろに痕を残される。
…服で隠れるギリギリのところばかり。
「零、…当てるのナシ」
「なんで?」
なんで?じゃない。
腰のタオルが浮くほど、主張する硬い…零の熱。
可愛く言っても駄目なものは駄目。
…それ以上シてくれないくせに。
「…それ以上すると、襲っちゃう…よ?」
私が、零を。
「…はは、可愛い顔」
耳朶に触れる舌と、直接鼓膜に響くような甘い声。
「悪いな、…時間がなくて」
「謝らなくて良いんだけど……その、…抱けない日に、あまり…誘惑しないでほしい、です」
「それは俺の台詞」
…向き合ってキスをしながら、零の濡れた髪に触れる。
「ドライヤー…私がしていい?」
「…あぁ」
落ち着くまで待って、と付け加えられた言葉は下半身の熱を指していて。
小さく笑った。
「…口でシよっか?」
「だから煽るな」
ごめんごめん、と笑いながら零の髪を撫でてキスをする。
「………零、全然落ち着く様子ないけど大丈夫?」
「キスしてたら落ち着くわけないだろ」
気にしなくて良いから、とドライヤー持ってくるように言われて笑いながら取りに行く。
…零の少し熱がこもった顔。
その顔は…私を煽るから、やめてほしい。
これ以上は零の迷惑になると思うから、と堪えてドライヤーをかける。
柔らかな髪質。
少し癖っ毛。
大好きな、零。
「……しばらくここに泊まって良い?」
「前にも言ったけど…好きにしろ」
それなら、我慢できる。
零不足も…
「その代わり、一人でスるなよ?」
「…っ、零の変態!」
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