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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第65章 甘く安らぐ時間※裏


キスが心地よい。
せっかく脱がなかったのに、零はキスをしながら器用に脱がしていく。
唇を離せばスーツのジャケットだけ脱いで、零が浴槽の縁に腰を掛けて浴室で私を洗う。

「…シないの?」
「洗うのが先だ」
「まぁ、他の人が触った後ってやだもんね」

…何故か、少しだけ胸が苦しくなりそうで。

「…そういう言い方するから、○○が苦しいんじゃないか?」

子供に言い聞かせるような優しい声音で零が抱きしめてくる。

「汚れているとは思ってない、…触らせたことは苛ついたから洗うけど」
「…れい」
「それに…この後たくさんシたいんだろ?」
「っ…」

汗流しておこうな、と言われて顔が赤くなっていく。
結局いつもリード権を握っているのは零のほう。

「…なぁ、洗ってるだけなんだけど」
「っ…言わないで」
「…濡れてる」

零から向けられる愛情で、すぐに濡れてしまうんだ…

「どうされたい…?」

与えられるだけの快感も、…好きだけど。

「舐め、たい…」

どうしてか、今日は…零が感じてる顔が見たい。

「…あとでな」

零が服を濡らしながらキスをして蜜口を指で突いてくる。
堪えようとする小さな声が浴室に響いて、恥ずかしさがこみ上げる。
零が服を脱いでくれないから…零を感じることに邪魔をされているようで。
零の指をとめて股関に蜜口を擦りながら脱がそうとすれば、零が両手を掴んで本気で抵抗するからキスをする。

「…なんで脱いでくれないの」
「そういう気分だから」

意味わかんない、と文句を言おうとすれば深く口づけられて両手首を捕まえられているせいで…零の力が、少し強くて…胸に欲しい刺激を与えられて腰が揺れる。
零に食べられてしまいそうな…その感覚が、すごく気持ちよくて。
口内から与えられる快感に絶頂を迎えて零の体に寄り掛かるように、力が抜けた。

「…気持ちよかったか?」
「聞かなくても…わかってるくせに」

そうだな、と笑う零が少し待っててと私を座らせて脱衣所で服を脱いでバスタオルを腰に巻いて、手にしたもう一枚のバスタオルで私包むように横抱きに抱き上げてくる。
やっと触れられる零の熱が嬉しくて胸板に耳をあてて心臓の音が、少しだけ早くて。



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