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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第65章 甘く安らぐ時間※裏


タクシーを呼んで、待っている間に何度かキスをする。
愛しくて好きが溢れてしまいそうで笑ってしまう。
全員がいなくなったことを確認したうえだけど…任務後だというのに、甘い雰囲気が取り除けない緩む気持ち。

「俺の家と○○の家、どっちがいい?」
「…零は明日ポアロでしょ?それなら、零の家のほうが」

いいんじゃないか、と言いかけて…零の顔が少し不満気に揺れるのに、気づいて笑う。

「素直に家に行きたいって言ってくれればいいのに」
「…言うほどでもないだろ」
「言ってほしいよ?私は」

来れなくても、零が私と一緒にいたいと言ってくれると安心するし。
零に愛されているって思えるから。…まぁ、愛されているって思えないことは無いんだけど。

「…それに、零の女装仕上げるの自分の家のほうがやりやすいし」
「それはしない」
「今度デートしようよ、女装で」
「なんの趣味だ」
「透さんだと私が零って呼べないでしょ?零だと、こんな風に人目を気にするでしょ?」
「それが嫌だと思ったことは?」
「ないけど」
「知ってる」

違う、そうじゃない。

「それとも、ただの“俺”だと不満か?」
「狡くないですか…その言い方」
「○○に変な趣味ができても困るからな」
「…今日ので十分趣味に追加されましたよ」

コスプレとか、一般的にクリスマス~とか可愛いな、と思う程度だったけど。
零が相手なら…多分私は、もっと見たくなる。
今日のだって写真に収めたかったな、とぼんやり。

「まぁ、バニー服は想像以上によかったけどな」
「なんか零、おじさんくさい」
「は?」
「アラサーって感じ」

大して変わらないだろ、と言われてじゃれあっていればタクシーが近づいてくるのがわかり離れる。
車内でもなんでもない日常の…晩御飯の話をしながら、零にどうやったら女装してもらえるか考えて。
車内で透さん、と自然と呼んでいる自分に内心少しだけ驚いて。
マンションについて部屋に入れば深い口付け。
求められることが、嬉しくて。
背中に手を回す。





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