【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】
第64章 初めて見る※裏
「誰と話してたのかな?」
イヤホンを奪われて…壊される。
「…さぁ、なんのことですか」
胸を触る男を見下ろして…両手を後ろに回されて、女性たちが私を囲む。
…大丈夫。
ここには零もいるし…零と同じ仲間がいる。
抵抗して彼らの邪魔をするわけにもいかない。
抵抗を見せずにいれば両手の親指を結束バンドで縛られた。
「この子イかせた子にお小遣いあげるよ」
見世物。
私が何者なのかなんて興味ないのか。
私をイかせたら、と言えば私を囲む女性たちに…
力を抜いた。
足が動かせるし、結束バンドで縛られてることは除いても…逃げられなくはない。
女性相手に乱暴をしたくない。
…さっき零とシてよかった…とぼんやり思う。
胸を舐める女たちの、秘部を布越しに触る手。
連絡手段は壊されてる。
…だから、こっちの異常には気づいてもらえてるはず。
「君、不感症?」
「…下手くそなんですよ」
「…君のその目、煽ってるようで良いね」
舐めろよ、と…股間を指差して笑う。
「死んでもイヤですね」
「…ほんと、面白いよキミ」
女性の指が、膣内に挿入ろうとして…足で手を押さえた。
「それ以上触るな」
…例え女性でも、零以外が触って良い場所じゃない。
「その目……最高だよ」
頬に押し付けられる股間に顔を歪める。
流石に逃げる、しかないか。
零じゃなくても…仲間の人たちの誰かに会えれば服くらい整えてもらえる。…零たちが動くまで目立ちたくなかったんだけど。
見世物とされてる時点で、目立ってるんだけど。
…遠くが、騒がしい。
目の前の男がその騒がしい先を気にして。
零の声がした。
だから、目の前の男の顔面を蹴り上げた。
女性から上がる声。
私から慌てて離れていく。
「○苗字○…!」
ドレスをめくって、髪を乱しながら駆け寄ってくる美人さんが零だと気づくのには一瞬遅れた。
後ろ手に結束バンドで縛られ、胸を曝け出しながら男を踏み押さえてる私。
「……無事だったようで何よりだ」
私に近づいて、服を整えることを優先する零。
「後ろ、結束バンドで縛られてるので切ってもらえますか」
「あぁ…」
ぶち、と音がして振り返ると手元には何もない零に、何で切ったのかを問いかけるのはやめておいた。
「それより作戦は」
「問題ない、現場を取り押さえた」
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